海外TVドラマが好きだ。それほど網羅的にみているわけではないが、アリー・マイ・ラブAlly McBealや、刑事ナッシュ・ブリッジスNash Bridgesなどが、お気に入りである。
アリーは法廷ドラマだし、刑事ものであるナッシュでも裁判所での裁判のシーンが沢山ある。そこで、ひんぱんに登場する小道具として、判事席やその他席上に、緑色ガラスシェードのスタンド・ライトがある。アリーだけだったらその番組用の小道具ということだけで、気にならなかっただろう。ところが、ナッシュでも法廷では普通に並んでいたし、何故か日本の法廷ドラマでも小道具として利用されていたのを見かけたことがある。裁判所にはこの手のスタンド・ライトがあるのが当たり前なのだろうか。そこでいろいろ調べたら、Banker’s LampあるいはBanker’s stand lampなどと呼ばれているものだとわかった。その昔銀行で使われていたことからその名がついたらしいのだが、「らしい」というだけでよくわからない。
緑色ガラスのシェードのものが多いので、定番と思われるのだが、なぜ緑なのだろうか。どのような経緯で定番になったのだろうか。
さらに調べてみたところ、Harrison D. McFaddinが1909年にEmeraliteという緑色のガラスシェードのランプを製品化して特許をとっていることがわかった。H.G.McFaddin社で製造され、その後1939年にMcFaddinが退職するときに、従業員のCharles Inness Brownへ会社を売却し、その後製品名を会社名にしたEmeralite Inc.となった。その後1950年代には業績が悪化し、1960年にInness Brownが亡くなったのち再び売却され社名も変更されたが、1962年に会社が清算され、Emeraliteは完全に消滅したようである。
Banker’s Lampと呼ばれて販売されている商品を楽天市場やeBayで検索すると(楽天だとバンカーズ・ライトで売られていることが多い)、Emeraliteそのものか、似ている製品をみることができる。
これがオリジナルなのだろうか? だとしても、何ゆえBanker’s Lampと呼ばれるようになるようになったのか。それともBanker’s Lampと呼ばれるジャンルはすでにあって、その中で有名だったのがEmeraliteだったのか。
謎は深まるが、1900年代初頭のアメリカの歴史、都市部のオフィス事情とかも調べてみると何かわかるだろうか。
参考
Emeralite and Bellova – The Lamps of H. G. McFaddin & Co. – History
banker’s lamp – Google イメージ検索
この文章は、2006-06-01に、mixiの日記に書いたものに若干の修正を加えたものである。もうすこし調べがすすんでからとか考えていたら1年過ぎようとしているので、現時点での記録としてアップしておくことにした。